自分の中に毒を持て 岡本太郎 を読んでみた


久しぶりの投稿。岡本太郎の著書、『自分の中に毒を持て』を読んでみた。某ニュースアプリで某若手女性社長がオススメしていたのがきっかけ。

岡本太郎というとテレビで取り上げられる「芸術は爆発だ」のあのイメージしかなかったのだが、こんな思想的な本を残していたことを初めて知った。

全体のテーマとしては常識に縛られず、常に自分に厳しく、挑戦し続けることが、心の底から充実している、と思える人生を送るために不可欠だ、というもの。

毒というのは、自分が安易な生き方に流れることを戒めるものを自分の中に持て、ということの比喩なのだろう。

個人的に、いろいろうまくいかないことがあって悩んでいたタイミングに手に取ったので、少し救われたような気がした。

世間に生きながらも、自分の思いをどう成長させていくか、そんなことを考えるきっかけを与えてくれる本。何度も読み返す価値がありそうだ。

今日の一文 p190より

僕が芸術というのは生きることそのものである。人間として最も強烈に生きる者、無条件に生命をつき出し爆発する、その生き方こそが芸術なのだということを強調したい。

(感想)
”芸術は爆発だ”の意味はこういうことだったんだ。。。






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B2Bマーケティングに役立つ本を選んでみる


この頃所属するB2B企業でのマーケティング活動を一部担当するようになったこともあり、改めて意識してマーケティングについて学ぶようにしている。

過去の経験も含めて、使えると思うマーケティングの本をまとめてみることにする。


パーミッションマーケティング ブランディングからパーミッションへ

顧客からパーミッション(=心を開いてもらう)を得て、顧客との関係づくりに力を入れて、顧客シェアを上げる、というようなマーケティング手法について語られている。

Webの第一世代に出た本だが、Facebookなどでのマーケティングを考える上でも非常に示唆に富んでいると思う。



この頃新訳も出た様子。こちらにも注目したい。




「紫の牛」を売れ!

上のパーミッションマーケティングと同著者による本。

マーケティングを行う上での環境変化(”消費しつくした消費者は、もう買うものがない。”p12)を前提にあるべきマーケティングの姿について語られている。

旧来型の広告の大量投下を前提としたマーケティングではなく、製品やサービスに、注意を払う価値のある魅力点を作り出すことの大切さが、「紫の牛」作りとして語られている。

少々引用。PP126ー127
マーケティングは、製品を考案する行為であり、デザインする作業であり、生産する技術であり、値段をつける腕であり、売り込む手腕である。「紫の牛」の企業がマーケターによって動かされているのではないと言えるだろうか?

自らのサービスを「紫の牛」にするには?と頭をフル回転させながら読みたい本。



マーケティングの革新

1963年に初版が出たが、未だ非常に高い評価を受けている本だとのこと。

ここでは、以下の一文をご紹介したい。
「顧客のニーズを発見し、創造し、触発し、満足させるための、しっかり統合された努力こそが、ビジネス行動のすべてだ」
(p78)

顧客のニーズにどう応えるか、また、それと関連して、世の中の変化をどう捉え、もしくはどう自ら変化を主導してゆくか、主に企業の経営者に向けて、企業が生き残るには?ということで書かれた本だが、マーケティングについての深い議論がされていて参考になる。




エスキモーに氷を売る

自社の製品・サービスに興味を持ってくれた顧客をリスト化し、そのシェアをどこまで高めるか、という視点で書かれた本。

アメリカのNBAの弱小チームが題材だが、非常に具体的で、B2Bにも応用できそうな内容。


ノヤン先生のマーケティング学

B2Bマーケティング支援で有名なシンフォニーマーケティングの経営者によるB2Bマーケティング入門書。

近代マーケティング理論を打ち立てた大家の紹介から、マーケティングフレームワークの説明、最新のマーケティングツール関連の話までB2Bマーケティング支援を実践するプロが分かりやすくまとめている印象。

個人的にはコトラーが唱えた、STP(セグメンテーション・ターゲティング・ポジショニング)と有名なSWOTの連関について書かれた部分などが参考になった。

私自身、この書を基本にして、紹介されている本を手に取りながら、全体像の把握と興味関心事項の深堀をしてゆきたいと思っている。


ゲームのルールを変えろ
上記のシンフォニーマーケティングの経営者が冬休みの課題図書として上げていたので読んでみた。

キットカットやネスカフェアンバサダーなど、次々にヒットを飛ばす、ネスレ日本の社長による新世代の経営論。

筆者はマーケティングの意味を広くとらえ、マーケティングは経営そのものだと定義すると同時に日本では経営に本来の意味でのマーケティングが導入されていない、とする。ビジネスをマーケティング的な視点で見るとはどういうことか、その辺りが中々示唆に富んだ内容となっている。

どうイノベーションを起こしたか、その経験談も参考になった。




【関連おすすめ書籍】
マネーボールは大リーグを舞台にデータ分析の価値を教えてくれる本 20131019
私のウォルマート商法 すべて小さく考えよ サム・ウォルトン を読んでみた



まだまだ深めるべきことが沢山ありそうなので、どんどん追加してゆければと思います。いい本があれば是非おしらせください。


相場師一代 是川銀蔵著を読んでみた


是川銀蔵という大相場師が書いた、相場師一代という本を読んでみた。恥ずかしながら、この是川銀蔵さんという方の存在を初めて知った。20世紀の初頭から、実業家と相場師を行ったり来たりしながら、何回も修羅場を経験しつつ、身を立て、閣僚候補になったり、長者番付のトップになったりと、稀有な経験をしてきた人物である様子。

いわゆる相場師の枠に収まらず、相場をよむのと同様に儲かる事業をよむ能力もあった人のようだ。


読んでいて、どこまでが本当なのか、若干大袈裟なんじゃないの?あと、自慢話が多いな!!などと思いつつ、なかなか面白くて、最近では珍しく飽きずに読み切ってしまった。


著者は相場師として非常に有名ながらも、お金儲けのために相場に手を出すことは非常にリスキーであると力説しているので、少々面食らった。

冒頭より引用
「・・・私は自らの人生を自らの手で綴ることにより、株で成功することは不可能に近いという事実を伝える使命があると思い、筆をとることにした。」

どうも少なくとも筆者が活動していた当時は日本の税制が株式投資に不利な状況だったという背景があるとのことだが。


これ以外に印象に残ったのが、筆者の投資方針。

「もうはまだなり、まだはもうなり」といった株式投資の格言なども勿論十分に参考にしていた様だが、投資するにあたって、関連する経済知識を徹底的に調べ上げて、自らの頭で十分に考えた上でないと投資をしない姿勢で臨んでいたということ。

奇をてらわない、成功法のやり方を取っているというのが、興味深かった。


時代を先読みする方法だとか、情報の見極めだとか、もっと学ばなきゃ、と意欲を掻き立ててくれる一冊なのは確かだ。


最後に筆者の投資原則とでもいうべきものを載せておく

    銘柄は人が奨めるものではなく、自分で勉強して選ぶ
    二年後の経済の変化を自分で予測し大局観を持つ
    株価には妥当な水準がある。値上がり株の深追いは禁物
    株価は最終的には業績で決まる。腕力相場は敬遠する
    不測の事態などのリスクはつきものと心得る

私のような初心者には非常に参考になるアドバイス。折に触れて読み返してゆきたいと思う。


【関連リンク】
株でゼロから30億円稼いだ私の投資法 遠藤 四郎著 エール出版社を読む 20061022


人を動かす D.カーネギを再読してみた


だいぶぶっきらぼうに生きてきた自分としては、なんとなく気恥ずかしい部分もあるのだが、改めて人間関係作りの本質を学びもう一段レベルアップしたいということで、カーネギの人を動かすを再読した。

きっかけは、先日投稿した”プレゼンは目線で決まる”という本を読んだこと。

人を動かすの中で、語られていることは、例えば以下のように非常にシンプル。シンプルだからこそ本質なのかな・・・というのもあるのだが。

p24
人を動かす秘訣は、この世に、ただ一つしかない。・・・(中略)すなわち、みずから動きたくなる気持ちを起こさせること


まるで禅問答のような感じがしないでもないが、人に好かれるには例えば、人に関心を寄せることが大切であるとか、人を説得するには人と議論してはならないとか、人を変えるには、人をほめることが大切、、、等々、人を動かすための知恵がたくさんの引用とともに紹介されている(リンカーンだとか、釈迦だとか、ソクラテスだとか、古今東西の偉人の名前がこれでもかと出てくる。)。


例えば、今の日中関係に当てはめるとどうだろう、、、とか、アメリカ人ってなんでも議論しようというような人達じゃなかったっけ?とか、なかなか頭が整理できない部分も多いのだけど、やはり人にされて自分が嬉しいことを、他人にしてあげるようにすべき、というのが本当なんだろうな・・・と改めて思った次第。

個人的には、20代は所属していた会社の知名度にも助けられて、初期段階で比較的にビジネス相手にいい印象を持ってもらうことができる恵まれた環境にいたのだが、30代の今は知名度がそれほどない企業に移ったこともあり、それなりの年齢になったこともあわせて、本当の人間力を問われるようになった、と日々実感し、より一層この本から学ぶ必要が生じている。


今回響いた一文 P112
(長年コロンビア大学の総長を務めたニコラス・バトラー博士の言葉)

「自分のことだけしか考えない人間は、教養のない人間である。たとえ、どれほど教育を受けても、教養が身につかない人間である」

なるほどね、そうだよね、、、教養のある人間にならないとな・・・という自戒を込めて。

この本は、 
第一部 人を動かす三原則
第二部 人に好かれる六原則
第三部 人を説得する十二原則
第四部 人を変える九原則

という章立てになっている。ところどころで営業に関する記述も出てくるが、まさに第一分から第四部まで営業という視点から考えても、コツが満載であると言えそう(タイトルからも自明だと思うが・・・)。

言うまでもなく、折にふれて読み返し、体に刻みつけたい一冊。


【関連リンク】
俺が学んできた最強の”営業本”18冊 20120429



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プレゼンは「目線」で決まる 西脇 資晢著を読む


また思わずタイトル買いしちゃいました。マイクロソフトの執行役員でエバンジェリストをされている西脇 資晢さんの本、プレゼンは「目線」で決まるを読んでみました。副題はNo.1プレゼン講師の人を動かす全77メソッドとありました。

それにしてもどんどん著書が出てきますね・・・。今回の本は、”エバンジェリスト”という冠もついておらず、よりプレゼンの本質論について語られているように感じました。

【過去記事紹介】
エバンジェリストの仕事術
エバンジェリスト養成講座 究極のプレゼンハック100

プロローグの部分で、筆者は「伝える」の本質として以下のように語っています。

・「相手の目が見えていないもの」について伝えても、99.9%理解されない。
・何かを伝えたければ、まずはそれを「見てもらう」ことが大前提


今回のこのプレゼンは「目線」で決まる、主題はタイトルで言い尽くされているのだけど、プレゼンにおいていかに受け手の目線を誘導し、実際行動を起こしてもらうという目的を達成するか、についてスライド・シナリオ・トークという3つの要素それぞれの改善という観点から丁寧に書かれておりました。


あの評価の高い西脇さんのプレゼンがいかにして作られているのか、その内幕もかなり書かれていて、過去の著作同様、自分のプレゼン力を少しでも改善するために非常に参考になりました(手元資料は配布しない、だとかフォントはメイリオでとか、写真素材の入手方法などの視線誘導のための詳細の施策も参考になりました。)。

個人的には昔から人の目を見て会話することを励行するなど、”視線”を強く意識して生きてきたつもりでしたが、元来の人見知りもあり、いつの間にかなおざりになっておりました。

今年はプレゼンの機会が多くなってきており、西脇メソッドを参考に視線のありかを意識しながら、結果につながるプレゼンを目指してゆきたいと思っております。まだまだ、プレゼンで人を動かす、というようなレベルに達していないと改めて反省させられますが、西脇さんの本のおかげでまだまだ改善できるのでは?という希望も持てています。

さらっと読めてしまうけど、かなり参考になりました。



前作・前前作はこちら。



【関連書籍】
人を動かす カーネギ著を読む 20070107
→近くせっかくなので、再読してみたいと思っております。


俺が学んできた最強の”営業本”18冊 20120429



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私がよく読み返すあの有名企業家の創業ストーリー3選


仕事でちょっと行き詰まった時や少々気落ちした時などに、本を読んで励まされる
ことは多い。よく読み返す、あの有名企業の創業ストーリー本をまとめてみる。

私のウォルマート商法 サム・ウォルトン



世界最大の小売チェーン、ウォルマートの創業者サム・ウォルトンの創業記。”副題はすべて小さく考えよ”でこれは1店1店にブレイクダウンして戦略を考える、といったことで実践されている様子。

あの巨大企業がどのように作られていったのか、契約書を十分に読まなかったためにうまくいっていた店舗の撤退を余儀なくされた創業初期の失敗なども含めて詳細に書かれていて、面白い。

個人的に一番参考になったのは、サム・ウォルトンが徹底的にストア・コンパリズンという競業調査を行っていたということ。これは分野は違うけど自分が携わっているビジネスでも是非実践してゆかなければと刺激になった。

P5
私の人生でとくに際立った特徴を一つあげるとしたら、それは競争に対する情熱であろう


また、出資をさせるなど、従業員をパートナーとして遇し、主体性を持って仕事をしてもらう仕組みを作り出したことなど、巨大企業をハリボテにしない仕組み作りも参考になった。

P218 (ウォルマートの本当の成功の秘訣には)経営陣と全従業員との間によきパートナーシップを築いたことである。


ドトールコーヒー「勝つか死ぬか」の創業記 鳥羽博道著



これも個人的に何度も読み返している本。身一つで上京した赤面症の青年がいかに真剣に商売に取り組んで、あの巨大チェーン店を生み出したのか。”危機感”を持ちながら、その時々で徹底的に考え、どう商売を進めてきたのか。

タイトルそのままに商売の取り組み方や心意気を教えてくれる、座右の書。同じことはできなくても、同じような心意気で仕事に取り組みたいと思わせてくれる本。

p49
自分の存在を脅かす強敵が現れたら、いかに全勢力を注いでそれを退けるか。もし、全勢力を注がずに負けてしまったら、川の真ん中の流れを譲ることになって、相手が川の真ん中をとうとうと流れていくことになる。それを黙って見ているのは屈辱に他ならない。だから、常に全勢力を注いで戦っていかなければならない。ドトールコーヒーの歴史というのは、まさにその繰り返しと言うことができるだろう


若かったらこんな商売をしてみないか 櫻田 慧著



モスバーガーの創業者の櫻田氏による本。副題は成功率93%モスバーガー・チェーンの秘密。1979年ということだから、まさに私が生まれた頃に書かれた本だと分かる。(その後35年近くたったが、マクドナルドの業績不振があらわになる中でもモスバーガーは非常に好調というのはご存知の通り。)

この本にはモスバーガーのフランチャイジー募集の目的もあるのだろうが、日興証券を辞め、資金を集め、本場のアメリカに何回か通いながら商品を作り、店舗の契約をする、その中で仕事のやり過ぎで倒れそうになっったり、家族をかかえながら、借金に関連して家を売るような厳しいシチュエーションについて書かれていたり、部下から突き上げをくらったり、と創業期の七転八倒の様子がリアルに伝わってきて面白かった。

また、どうやって仕事の同志を作ってゆくのか、といった部分についても参考になった。

こういった経営者の本、いずれもある段階では、廃業寸前になったり、大きな借金を背負ったり、信頼していた人の裏切りがあったりと、底を経験したが、自分という人間を売り込み、諦めずに強い心を持ってそこから立ち上がってきたというのは共通項の様子。

全体的に真似することはできないだろうけれど、その心意気等、学ぶところは非常にあると感じている。これからも折に触れて読み返すことになりそうだ。

【追記】
本田宗一郎 夢を力に


一介の自動車修理会社から、自らの技術力で世界的な自動車メーカーを作り上げた、本田宗一郎の日経『私の履歴書』掲載文章を中心とした各種文章をまとめた本。戦前戦後の混乱期に日本の代表的な技術ベンチャーがどう作られたのか、時代背景などと一緒に立ち上げの七転び八起きの様子と、本田宗一郎の型にはまらない個性と、名参謀である藤沢の経営戦略、後継者の育成、等所々なるほどと思わされる記述多数。

本田宗一郎が敗戦さえも逆手にとって業容を拡大させることに成功していたことや、四輪自動車への参入が最も遅れたホンダが、如何にして2番手まで上り詰めたのか、など面白かった。

個人的には、以下の耳学問の部分が、書物により過ぎている自分の戒めとして響いた。いささか極端だとは思うけど。

P234
僕は本を読むのが嫌いだ。極端な言い方をすると、本というものには過去のものしか書かれていない。僕は、本を読むとそれにとらわれてしまって、何だか退歩する様な気がしてならない。
 
大体、僕の人生は、いわゆる見たり聞いたり試したりで、それを総合して、こうあるべきだということで進んできた。
 
もし分からないことがあって、そのために本を読むんだったら、そのヒマに人に聞くことにしている。

 

→関連書籍
・本田宗一郎との100時間 城山三郎
 
名手による本田宗一郎密着記事

・経営に終わりはない 藤沢武夫
 
ホンダの経営を担った名経営者による実践経営論

【あわせて読んでみてください。】
成功はゴミ箱の中に レイ・ロック自伝 を読む 20070212



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