人工知能(AI)入門書まとめ

投稿者: | 2017年6月17日

初心者向け人工知能本まとめ

人工知能
Googleのアルファ碁が囲碁の世界チャンピオンを破ったりと、人工知能(AI)の話が盛りがってきておりますね。最近、取引先に行ってもビッグデータの話からAIの話が増えたと実感しております。

では、人工知能(AI)とは何ぞや、とこれから学んで行きたい人におすすめの人工知能(AI)入門書をご紹介。

なお、私は現場でデータビジネスを担当している文系出身ビジネスパーソンで、その視点から今後世の中どうなっていくの?をまとめてみますので、ご了解ください。

人工知能は人間を超えるか

日本の人工知能研究の第一人者として名高い東大の松尾准教授による本。副題はディープラーニングの先にあるもの。何故、今注目を浴びているのか、その理由やそれに至るまでの歴史、それにまつわる誤解、今後どのように活用されうるのか、等々について第一人者が丁寧に語っている本。

特に何故今ディープラーニングがもてはやされているのか、その辺りが詳しく書かれていて非常に参考になった(p147 「人工知能研究における50年来のブレークスルー」)。ポイントは大量のデータから、”特徴表現”をコンピュータが人間に教わらずに導き出すことができるようになった、ということだそうだ(これまでは”自ら”というのが解決できない大きな壁となっていたとのこと。)。

また、ディープラーニングの先にどんな革新がありうるのか、ということについても著者の知見が披露されていて、今後の世の中を考える上で参考になった。現段階での人工知能に関する基本書的な位置づけを獲得している書物であることは間違いない。必携の一冊。


※ソフトバンクワールドで本書と同じタイトルの松尾教授の講演があった様子。
【SoftBank World 2016】 人工知能は人間を超えるか 松尾 豊 氏



人工知能の核心  羽生善治 NHKスペシャル取材班

少々前にNHKスペシャルで放映された番組を書籍にしたもの。当世一の知性として周囲が認めるところである将棋の羽生善治さんとNHKスペシャルのディレクターによる共著。羽生さんを起用したり、ディープマインド社を取材したり、というのがなんともNHKならではで贅沢な感じ。

 本書の特徴づけているは、人間の知性と人工知能の違いについて、羽生さんを媒介して語られる点。人工知能のあり方に迫るだけではなく、人間の知性を代表して対比される将棋棋士の思考回路のようなものまで垣間見れるところだと思う。人工知能の特徴について、勉強をされていて、深い視点で語られていて、流石と感じさせられた。ちなみに昨今人工知能系で話題になった事象がかなりの割合で語られているので、比較的新しい重要なニュースを押さえておくこともできる。

一読して、人工知能をどう活用していくか、ブラックボックス的になっていて分かりにくい人工知能を、ディープラーニングを、理解する絶え間ない努力が必要だ、ということを思わされた。


クラウドからAIへ 〜アップル、グーグル、フェイスブックの次なる主戦場

著者はKDDI総研リサーチフェロー、情報セキュリティ大学院大学客員准教授の小林雅一さん。

タイトル通り、今隆盛のクラウド時代の次に来ることが確実視されているAI時代について、何故今もてはやされるようになったのかという経緯やその状況を語った本。

筆者によると、社会の高齢化や晩婚化、米のIT列強による「ビッグデータ」の争奪戦などが背景にあるのだと言う。

タイトル通り、人工知能(AI)が生み出すビジネスチャンスの記述は非常に参考になる。

また、グーグル、アップル、フェイスブッックなどのIT列強による開発競争がAIの進化に大きな影響を与えている、ということについては、頭の整理になってよかった。

P21
「ビッグデータをビジネスに活用するためにはAI技術が必要であると同時に、ビッグデータを消化・吸収することによって、AIがさらなる進化を遂げるという面もあります。両者は、いわば共生関係にあるのです。特にアップルやグーグル、フェイスブックのような米IT列強が今、AI関連の研究開発にしのぎを削っているのは、このビッグデータを奪い合っているからです。・・・」



AIの衝撃 人工知能は人類の敵か

上記と同じ著者による本。副題は人工知能は人類の敵か。前著からの状況変化が詳しく語られている後編的な書物。

特に(人工的)ニューラルネットの技術革命(代表的なのがディープラーニング)がコンピュータ科学やAIの爆発的な進化をもたしている、ということが語られている。

前著との違いとしては、社会全体にもたらすインパクトについて、プラスと予想される側面だけではなく、AIが人間の職を奪うのでは?だとか予測不能な進化を遂げてしまうのでは?といった危険性などについても語られている点が挙げられる。

この他、クラウド等の環境の整備を背景に、人工知能の進化とロボットの進化が相乗的に進んでいることについての記述もかなりまとまって分かり易く書かれている。

p50
人間にとって「最後の砦」とも言える学習能力を、コンピュータや機械が備えてしまえばどうなるのか?つなりビッグデータを教材にして自ら学び、変化し、無限に成長する自律的マシンに人間は対応できるのか?あるいは、どう対応していけばいいのか?これが21世紀を生きる私たち人類に突きつけられた、新たな課題として浮上してきたのです。


AIが人間を殺す日  車、医療、兵器に組み込まれる人工知能

同じく小林雅一さんの本。かなり物騒なタイトルだが、今後人工知能の活用を進めて行く上での課題ついて、現時点でそれが持つ危険性に警鐘を鳴らす、という形で書かれている。

本書では主に車・医療・兵器が取り上げられている。それぞれの最先端の領域でAIがどのように使われているのか、技術的な解説も交えながら分かりやすく解説されている(個人的には特に自動運転の仕組みなどが非常に勉強になった。)。

AIによる自動化を進める中で(AIがどんどん自律的に動くようになる中で)人間による制御をどう組み込むのか、組み込まないのか、その際に想定される様々な問題(場合によっては死をもたらすこともあるということだろう。)にどう対応して行くのか?AIの進化の中で人間に突き付けられた大きな問題がよく分かる。

人工知能の進化を受け入れていく中で、人間性自体が根本的に破壊される(変えることを余儀なくされる)可能性さえも生じる、という筆者の指摘が心に響いた。


東大准教授に教わる「人工知能って、そんなことまでできるんですか?」

こちらも東大の松尾准教授と、経営コンサルタントとして有名な経営共創基盤の塩野さんによる人工知能をテーマとした対談をまとめた本。

人工知能とは?からそれがビジネスに与える影響について会話形式で書かれていている。塩野さんが、松尾さんに人工知能について根掘り葉堀り聞いているのが肝で、人工知能のインパクトが浮き彫りになっている。


人工知能と経済の未来 2030年雇用大崩壊 井上智洋

著者の井上さんは駒澤大学で経済学の講師をされている方。

学生時代人工知能のゼミに所属していたそうで、専門のマクロ経済学の知見と合わせて、人工知能の発展が、経済に与えるインパクトについて分かり易く書かれている。

著者は現在の特化型AIではなく、より発展した形で人間のように様々な知的作業をこなすことのできる汎用AIが「第四時産業革命」を引き起こし、経済成長や雇用に多大なインパクトを与える可能性が高いことに言及する。

そうした社会情勢の変化の中で、人間が人工知能といかに向き合っていくべきなのか、昨年すごく話題になったベーシックインカムなどにも言及しながら書かれている。

少々煽りもあるかもしれないが、人工知能に仕事を奪われ職に就けるのはたった1割というようなちょっと怖い話も出てくる。

人工知能そのものと、人工知能の進化、来たるべき経済社会の未来予測、等々非常に興味深い内容で、これから我々が生きる社会を考える材料をくれる本だ。


よくわかる人工知能 最先端の人だけが知っているディープラーニングのひみつ 清水亮

人工知能という言葉が、生活にどんどん近づいてきたなぁ〜という感覚を覚える今日この頃。著者の清水さんは経営者であり、有名なプログラマーでもある方。

その清水さんが、人工知能の最前線の研究者に行ったインタビューをまとめた本。IT初心者にもわかりやすく丁寧に説明がなされている。


今一番進化が激しい分野だけに、最新情報をどんどん更新してゆきます。

文字スキャン AIで画像から文字をおこしてくれる人工知能日本語OCRスキャナーアプリが凄い件
SENSY 人工知能で服選びをアシストしてくれるファッションアプリ

 

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