金儲け哲学 糸山英太郎を読んだ

投稿者: | 2017年5月5日

連休を利用して有名な糸山英太郎さんの金儲け哲学という本を再度手にとってみた。

著者は新日本観光というゴルフ場経営を生業とする一大企業グループの経営者、湘南工科大学の学長、一時期は政治家としても活動していた人だが、株式市場での華々しい活動や長者番付へのランクインでも有名だった方。

本書は筆者の「惜しみなく人とカネを愛した」六十年を一冊にまとめるということで、筆者の自叙伝的部分と政治家・投資家としての活動や哲学の部分で構成されている。


前半の自叙伝的な部分は、佐々木真太郎という所得日本一を取ったこともある大金持ちを父としながら、ある時異母子であることに気づいてグレ、蛮行を重ねた結果父から勘当されたというエピソードから、

一社会人として外車のセールスにつき、独立。商売のコツを掴んだものの無一文になるというエピソード、その後なんとか勘当を解いてもらい父の会社に入り、次第に実業家として大成して行った経緯などが書かれている。


大金持ちの子ながら複雑な境遇のために辛酸を舐めたのであろうこと、そしてこの幼少期の不遇が筆者の糸山さんの生きる力みたいなものを強くしたのであろうことが伝わってきた。


個人的には、筆者が商売のコツを掴んだとする自動車セールスとしての活動部分(pp34-35)の記述が参考になった。

1.あまりに”売り気”を見せると買い叩かれ、”買い気”が露骨だと売り叩かれる

2.私が売ろうとする車をクソミソにけなす客は「大いに脈あり」だから、徹底的に食い下がれば「落ちる」

3.相手の腹をさぐるには、最初に提示する売値をできるだけ高くふっかけるといい

4.車だけではなく「情報を売る」ことの大切さを知った。

*この他にもゴルフ場の会員募集の新規開拓で銀行とWinーWinの関係を築いて商売を大きくしていった話や結婚式場でできちゃった婚のカップルに無料で挙式をあげさせてあげるという企画をぶち上げ、マスコミを使ってPRをし、結果として業績を上げた話など、ビジネスの才を感じさせる話も多かった。


後半の部分は、その投資活動や哲学が語られている。

特に筆者の株式投資に対するスタンスは興味深く読めた。

・株を安い時に買い高い時に売る

・空売りはしない

・1.5割〜2割抜けたら利食って利益を確保する

・絶対潰れない会社を選んで投資する

・新興株には手を出さない。もしやるのなら短期勝負の砂金稼ぎ(証券会社にお願いして抽選で当ててもらう)ぐらい

・証券マンの意見とチャートはあてにしない

等々。

「意外とオーソドックスだなー」というのが本音。


この他、中山製鋼株仕手戦、乾汽船株買い占め騒動、よみうりランド株買占めなど、筆者が関わった株闘争についての記述も面白かった。


全体として、法律ギリギリの本音トークもかなり混ぜられているという印象で面白く読めたが、おそらく本にかけないことなどもかなりやってきた人なのだろうと推測する。

希代の大実業家・投資家の実像に迫るという意味で中々興味深い一冊だった。
早速筆者の怪物商法という有名な著作も購入した次第。


こちらも是非:株でゼロから30億円稼いだ私の投資法 遠藤 四郎著 エール出版社を読む

 

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