組織の掟 佐藤優を読んだ

投稿者: | 2017年4月29日

作家の佐藤優さんの本は、社会を見る複数の視点を提供してくれるのでよく読むのだが、今回組織の掟という本を読んでみた。

この本では、佐藤さんが勤めていた外務省を題材に、組織とは何か、そこでの身の処し方は?、ということが語られている。

佐藤さんは背任・偽計業務妨害の容疑で逮捕された際に金輪際組織に加わって働くことはしないと誓ったそうだが、作家になってから組織について評価をする部分もかなりでてきている様子。

今までの佐藤さんの本(例えば「ズルさのすすめ」など)でも端々に組織での身の処し方についての記述が出て来たが、本書は過去の本で語られていた事項も含めてまとまって記述されている。


ちなみに著者も本文で語っているが、外務省というと海外勤務が長く、諸外国との国際関係を司るだけありリベラルなイメージがあるが、実体はバリバリの日本的な組織なのだそう。


本書の章立ては以下のような感じ。

第1章 組織の活用術 組織は自分を引き上げてくれる
第2章 組織の従属術 上司には決して逆らうな
第3章 組織の分析術 人材には適した場所がある
第4章 組織の管理術 デキる部下を見極めよ
第5章 組織の防御術 問題人材からは遠ざかる
第6章 組織の処理術 人間関係はキレイに泳げ
第7章 組織の戦闘術 ヤバい仕事からうまく逃げろ
第8章 組織の外交術 斜め上の応援団を作れ


上記のうちで特に勉強になった1つ目は、第1章で組織が人を育てるという視点について語られた部分。怠惰な人間を生産的な存在にしてくれる組織の力、ということについては改めて組織との関係を考える上でしっかり頭においておく必要があると思った(要は学ばせてもらうことも多いということだと理解した。)。

2つ目は厄介な仕事をどうサボるか、ヤバい仕事からうまく逃げるにはどうしたらいいかについて語られている部分。

言質を取られない、話を聞かない、逃げ道を確保する、などいくつか方策が出てくる。

これは著者の別書籍「ズルさのすすめ」などとも根っこではつながっていると思うが、組織の下方圧力で場合によっては苦境に落とされたり、罠に嵌められたりすることもあるが、その際にどうしたたかにやっていくのか、ということなのだと思う。


この他、外務省という組織自体については、1種キャリアではなく2種専門職員がどのようなスタンスで業務にあたっているのか、生々しい記述が多数あり面白かった。

私も40を手前にしながらも、組織の中での立ち位置振る舞いには慣れていないところがある。組織に染まるのか、それとも、、、といった葛藤も多い。帯に書いてある通り、”逆らうだけが能じゃない”というのも、流石に「そうだよなー」とうなづくことができる。

組織でどう生きるのかを考える上で、様々な示唆を与えてくれる本。組織でボコボゴにされている人ほど手に取って欲しい。

 

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