一生食べられる働き方 元Google日本法人社長村上憲郎著を読んだ

投稿者: | 2013年12月22日

”一生食べられる働き方”を読んでみた

以前このブログでも村上式シンプル英語勉強法という本を紹介したが、今度は同著者による『一生食べられる働き方』という本を読んでみた。

私はこの他に『村上式シンプル仕事術』という本も既に読んだのだが、今回の『一生食べられる働き方』も興味深く読ませてもらった。


これは私自身がネット広告系からIT業界に移った人間であるということもあるのだが、IT業界の歴史を概観することができたのは有益だった。ミニコン・オフコン・メインフレーム・・・この業界に来て初めて詳しく知ったという単語も多いのだが、流れを再確認させてもらえた。

次に、筆者が、日立電子のエンジニアから、DECのセールス&マーケティング担当、その後エグゼクティブ数社、そしてGoogle日本法人社長へと職を変えていくエピソードや、それぞれの会社での仕事の記述も参考になった(原発にもたずさわっていたとのこと。「へぇー」という感じだった。)。


この他、第五章のテーマ(リスクを取れ! そうすれば変化がついてくる)にもなっているが、リスクを取ることの重要性の部分、私自身がここ数年で転職等、多少なりともリスクと向き合い、危機に遭遇し、それから果実を得る、という経験をしたこともあり、色々考えさせられた。

最後に、やはりこれが本書の主題でもあるのだが、一生食べられる働き方、を考える上での文章が印象深い。

「食うために働け。そして、世界をイメージせよ」

補足すると、自分の足りない部分を自己点検して補充する努力を行いながらも、明日の飯を食うためと腹を括って、目の前の仕事に全力を尽くす。その一方で、世界の構成員としての自分の役割を見つめ、世界を意識しながら働け、そんな意味であるようだ。

上は筆者が全共闘の学生運動に身を投じる中で、世界革命の理想の挫折という経験を持ちつつ、社会生活を送る中で持つに至った考え方である様子。

個人的には本書を読み、まずは日々の仕事に全力を尽くしながら、自己点検して足りない部分(私の場合、簿記的なものであったり、財務会計的なものであったり、英語であったり、会社法的なものであったり、マネジメントであったりすると思われる。)をしっかりと認識して、補う。それと同時に高い理想を掲げ、自己革新を続けながら、世界を意識しつつ仕事をする、そうした感覚を持ちたいと思った。

幸いなことに本拠地が海外にあるビジネスパートナー等、若干世界と近づいた仕事が徐々に増えてきた。この本も参考にしながら、できること・できないことリストといったものを用意しつつ、今後”一生食うための働き方”を考えてみたいと思う。

目次(amazonより)
第1章 明日の食料に戦慄せよ
第2章 セールスを愛したエンジニア
第3章 自分の強みを活かす
第4章 成長する企業、消えていく企業
第5章 リスクを取れ!そうすれば変化がついてくる
第6章 あなたは世界をイメージできるか


同著者のシンプル仕事術はこちら。おすすめ本一覧なども非常に参考になりました。

2017年10月10日追記

今回再読して特に印象に残ったのは以下の3点。


◼️大局観の効用について

p72
(大局観を持っていたため)「次々と成長分野で新たな仕事に恵まれ、それなりの成果を上げて来られた」


◼️「職務経歴書をつくる」という発想

p120
報酬と福利厚生を与えられるだけで満足していてはいけない。自分の職務経歴書にしっかり書けるような仕事を獲得していったほうがいいにきまっています。

◼️転職ではなく転社でキャリアをつくる

p126
リストラされることや会社がなくなることを普通のこととして受け入れ、転職しても通用するプロとして独自にキャリアを積み重ねていく。それは、本当の意味で安定した立場を手に入れることことなのです。

p165
自分のスキルを会社依存型から独立型自立型に組み替えることがポイント


最近職を変える経験をしたものとして非常に響いてきた。私自身会社員人生の後半戦に突入することもあり、改めて一生食べられる働き方を意識する必要がある状況。異色のキャリアを歩んできた著者のアドバイスも含めて自分の働き方を考えてみたいと思う。

*それにしても村上さんがGoogleの社長になった理由の一つに人工知能についての知見があったことがあったというのは今回の一つの発見だった。

**英語や財務会計、会社法などの重要性も改めて思わされた。特に英語は、今後食べていくために改めて身につける必要があるのだろうと気付かされた。


【こちらも是非!】
安藤忠雄 仕事をつくる 私の履歴書を読了 20130925
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