安藤忠雄 仕事をつくる 私の履歴書を読了

投稿者: | 2013年9月25日

以前から読みたいと思ってブックマークしていたこの本、安藤忠雄 仕事をつくる 私の履歴書。日本経済新聞の”私の履歴書”に連載したものをまとめたものだ。中々中古価格も下がらないし、買う機会の ないままでいたのだが、たまたまチャンスがあり、購入してみた。

本としては、安藤さんがまったく土地勘の無いところから、そして圧倒的に不利な状況から、いかにして世界を代表する建築家になったのか、その苦闘の歴史が語られている。

有名なのは安藤さんが高校時代にプロボクサーとしてデビューしたりした経験の持ち主であること。また、学歴社会である建築の業界の中では異色にも、大学進学ができず、独学で建築を学んだということ。

そんな不利な状況からいかに自分の仕事を作っていったのかが、自分とは違う分野とはいえ、非常に興味深かった。

参考までにちょっと引用してみると

p43
「独学で建築の道を歩むと決意した私は本を読むことから始めた。と同時に、作図の基礎、グラフィックデザインなどは通信教育で学んだ。しかし、文筆家が膨大な量の本を読むのと同じように、建築家は空間を身体で体験する必要がある」

P59
(若手について語った部分で)気力、集中力、目的意識、強い思いを持つことが、自らに課したハードルを越えさせる

P80
・・・空き地を見つけると、勝手に空想の建築をデザインした。所有者が分かればこういうものを建てないかと提案に行った。むろん「頼みもしないことを」と追い返される。私は当時から仕事は自分でつくらなければならないと考えていた。

P187
(教え子の東大生に向けた言葉として)大学を出た後、厳しい現実を生き抜いて自分の仕事を貫くために必要なのは、何としてもあきらめない貪欲さだ。最高学府に集うエリートだからこそ、誰にも負けない、強く熱い心を持ち続けて欲しいと思う。

p189
(コンペについて語った部分)現実を突きつけられ、負けからまた学ぶ。しかし、そういった不安と緊張感の中でしか生まれない創造力がある。挑戦しなければ、向上は望めない。

などなど、”仕事をつくる”とは?が分かる金言が多数出てくる。

この本はそうした安藤さんのどうやって仕事を作ってきたかという半生記とともに、豊富な写真により建築家としてどのような仕事をしてきたのかについても知ることができる(写真集を見ているような感覚に陥る部分もあった。)、1粒で2度美味しい内容となっている。

日本という国への愛情や、出身地大阪への愛情、若い人間へのエール、そういったものもビンビン伝わってきた。

すらっと読めてしまうが、自分の今の状況を反省するのにちょうどいい本だった。 緊張感・集中力・執念、、、そんなものが圧倒的に足りない、といったところか。


もう少し実際どうやって案件をとってきたのか、というところにフォーカスがあたっていたら、とも思ったが、それは連戦連敗という別の書物の方に書かれてる様子。ぜひ今度そちらも手にとってみたいと思う。



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