日経新聞の「デジタル時代の文字・活字文化」というシンポジウムのまとめ記事を読んで

投稿者: | 2010年12月28日

久しぶりに日経新聞の話。

今日の24面・25面の紙面に「デジタル時代の文字・活字文化」というシンポジウムのまとめ記事が出ていた。
このシンポジウムは、デジタル時代の読書のあり方を探るという目的で、文字・活字文化推進機構と日経新聞の共催のものだとのこと。

プログラム
基調講演
角川歴彦氏(株式会社角川グループホールディングス取締役会長)
パネル討論
パネリスト
鈴木幸一氏 (株式会社インターネットイニシアティブ代表取締役社長)
島田雅彦氏 (作家、 法政大学教授)
岡田直敏氏 (日本経済新聞社常務取締役)
コーディネーター
中村伊知哉氏 (慶應義塾大学教授)

そう言えば、昔一回日経新聞ホールまで聴講に行った事があったな~と思い出した。
当時はまだ、紙の読書の話しをしていたと思うが、この記事にもある通り、ここ最近本当に状況が変わってしまったんだよな~と改めて思わされた。
記事の全体の話しは他を見ていただくとして、私が反応したのは、以下の三つの話し。

●紙とデジタルの使い分け

一つ目は、日経の常務の方の話しで、十年後も紙の新聞が残っていると予想する中での文章。

紙の新聞も残っていて、その中で多分、デジタル機器、インターネットのサービスとの使い分けが、今よりもかなり整理されているのではないか?

なるほど。。。
今私はこの使い分けが整理されてなくて、凄く混乱しているなーということを思った。日経電子版会員になっているのだけど、PC・スマートフォン・新聞の使い分けがまだまだ定まらないんだよな・・・。今日も紙の新聞を持っていくか凄く悩んだのだが・・・
続く部分もひっかかった。

●紙で読むことは上質なことに

紙は独特の発信力を持つ。読み捨てのもの、ちょっと読みたいというものはデジタルで済む。けれど大切なものは紙で読みつづける。紙で読む事は上質なことという形になっていくと考える。

これも良く言われることではあるけど、考えてみると、経済的な考え方から言って、電子書籍が紙の本のおおよその部分を代替し、紙はちょっと贅沢品といった感じになる可能性はありそう。
イメージとしては、町の古めかしいコーヒーショップで丁寧に入れられた美味しいコーヒーを読むような感じか。新興のコーヒーショップの影響は受けるのだろうけど、なんとか残ってゆくことは残ってゆく、みたいな感じかもしれない。

●書籍は大きなマーケットではない。コミュニケーションが最もお金を生む

最後に引っかかったのは、デジタル・ネットが文字・活字ビジネスにどのような影響を及ぼすか、特にコンテンツビジネスについて討議されている部分で、インターネットイニシアチブの鈴木社長が次のように語った部分。

インターネットをやっている人間にとって、書籍は大きなマーケットではないというのが率直な話だ。これまで最大のコンテンツは公共的にはアクセスできないポルノグラフィーとかだった。その次にオンライン証券が来て、今度はSNSとかブログとかで、やはり最大のコンテンツはコミュニケーションに関わっている。従来なかったバーチャルなコミュニケーションができる分野のコンテンツがが一番、利潤を産んでいる。ユーチューブもグーグルもそう。書籍は皆さんがいう程大きくなるかというと疑問だ。

ここは何となく、普段目にしない言説。書籍の市場規模ってそんなに小さいのか?あと、書籍ってコミュニケーションをつかさどるものだと思うんだけど、ここでは別の意味で使われているのか?あとは、本当にコミュニケーションが最もお金を生むのか?何となく、ここは反論の余地がありそうに思った次第。



昨日、AFPBBニュースの「タブレット元年」だった2010年のPCトレンドという動画がオススメ動画のトップに来ていたが、この記事を読んで、大きな波を前にして、日経新聞さえも大きく変わったんだよな・・・ということを思った。もちろん電子版とかはかなりしたたかな仕掛けが施されているのは理解しているけど、それでも変わったのは事実。
来年はどうなるのか、ちょっと動きについてゆけなくなる恐れもあるが、ワクワクもある今日この頃。





 

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