改めて六〇〇万人の女性に支持される「クックパッド」というビジネス 上阪徹を読む その2

投稿者: | 2009年12月31日

先日読んだ六〇〇万人の女性に支持される「クックパッド」というビジネス (上阪徹著)について、かなりいい本だったので、もう少し取り上げてみたい。

前回エントリー
六〇〇万人の女性に支持される「クックパッド」というビジネス (上阪徹著)を読む ウェブ上での顧客満足追求

■参考になったポイント

・”料理が楽しくなること”狙いを定めて、よそ見をせず、とことんこだわって掘り下げて、いったこと。

・ユーザーを大切にし、ユーザビリティを高めていく努力をしたこと(同時にユーザーを正しく理解する努力をしたこと。)。

愚直にユーザーの為を考える→いいユーザーが集まる、という形で良い正の連鎖ができていることが伝わってきた。

・広告にもユーザーの便益を求める姿勢

・・・クックパッドは、広告を見るユーザーも、発信する広告主も双方がウインウインになれるプラットフォームにこだわったことに意味があった。PP114-115

料理を楽しくするような広告だけに限定するという姿勢。広告に携わるものとして、結構感心した。なかなかこういう視点を持てているメディアの広告担当って少ないのでは?と思う。

・CGMの活用
CGMの活用の意味を考える上で、参考になったのが次の部分。

(ビールメーカーの、流通も絡めたプロモーションの案件で)四月から始まった売り場では、クックパッドのロゴも前面に出し、コンテスト優秀レシピのレシピカード配布が始まっている。クックパッドのロゴは、言ってみれば”生活者から生まれた”ことの証。生活者発信、よりユーザーの感覚に近いプロモーションであることが、すぐに消費者に伝えられる。pp135-136

これは筆者上坂さんの筆の力なのかもしれないが、”ユーザーの感覚に近いプロモーション”という言葉がCGMをプロモーションで利用する、ということを考える際にはなかなかいいと思った。

・経営者が、覚悟や信念を持って事業を進めていること。

本文中特に心に残ったのは、創業者の佐野さんが起業を決めたくだりに出てくる以下の部分。

「就職というのは、自分の労働時間を対価にお金を保証してもらう、ということですから。今(注:学生時点で)でさえ、お金の保証がなくなるのが怖いのに、五年後、十年後、もっとお金が必要とされている状況で、恐怖はもっと大きくなっていると思ったんです。そうなれば、会社は絶対にやめられない、と」 ”自分の弱さ”を会社に預けたら、辞められなくなる。ならば、就職はしないほうがいい。最初から起業しよう、と決断するのである。 P37

自分の弱さを会社に預ける、というこの感覚、当たり前といえば当たり前なのかもしれないけど、結構鋭いなーと感じた。今の私自身の境遇から特に響くということもあるのかもしれませんが。

・(経営者が技術者出身ということはあるのだろうが、)ウェブならではの技術を積極的に取り入れていること。

などが上げられる。

全体的にウェブサイトの構築、ネット広告、ソーシャルメディアなどにつき、非常に興味深い内容だった。付け加えて言えば、クックパッドという会社のあり方もなかなか面白かった。何度も読み返すに足る本だと思う。


改めてCOOKPADのサイトを見てみたが、サイトへのフィードバックを求める記載以外に右上の広告枠にもフィードバックを求めるテキストが入っていたりして、徹底してユーザーの声を集めていることが伝わってくる。もちろん、こうした声は広告主などへのフィードバックを行う際にも非常に力になりそうだ。

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