テレビ・新聞陥落 (東洋経済 1/31特大号)日テレ 氏家取締役会議長のインタビュー記事

投稿者: | 2009年1月26日

ひとつ前のエントリーでも書いたのですが、今朝いつも通る恵比寿駅のキオスクで、

テレビ・新聞陥落 (東洋経済 1/31特大号)を買ってみました。





全般的に興味深く読ませてもらってますが、昨日このブログでセス・ゴーディン「紫の牛」を売れ!

という本を読んだ際に浮かんだ「テレビ・産業複合体が消え去ろうとしている理由とは?」という問い

関係する箇所があったので、そこについて書いてみたいと思います。





その箇所というのが、表題にも書いた民放のドンこと 氏家齊一郎 日テレ 取締役会議長

インタビュー記事(P42-45)です。





氏家氏は2~3年前からテレビ・新聞のこのかつてない苦しい状況を予言していたのだそうです。





そして、この苦境の原因が流通の寡占の進行による市場の失敗にあると考えているとのことです。





ポイントをかいつまんで書くと(どれも重要と思われるので、ほとんど書いてしまいますが・・・)、





・戦後時間を経るに従って、独占的な企業が各分野に増えた。特に流通で寡占が進んだ





広告とは「自由な市場において、供給者と需要者の間の情報交換機能の一つ」であるが、

寡占が進むと供給者と需要者の間の情報を取り持つ広告の機能がなくなってくる。

アダム・スミス的なものの前提である供給者と需要者の自由な取引ではなくなっている。





・メーカーなどの供給者は、マスコミを通じて直接需要者に宣伝するよりも、強力な流通業者に

セールスプロモーションと称するカネを払って、自分の商品を売ってもらうほうが効率的という

考え方になる



・流通業者は一つひとつの店舗で勝負している。店舗の周りに対して宣伝するのであれば、

チラシなどの広告のほうが効果的。マス広告はそれほど必要じゃない。





・(流通寡占の影響を受けない自動車業界においても、)ほぼ寡占体制を確立してくると、

ある一定の秩序で固定してしまう広告を大量に出してシェアを覆そうという考え方は出てこない





・新興国では、まだ自由に競争をやれる。自由な競争にはマス広告が大きな効果を持つ。





こんな感じです。





昨日のエントリーでテレビ・産業複合体が消滅しようとしている理由
として、



<引用>

消費者が変化(消費しつくした消費者)し、[安全で一般的な製品をつくり、

大々的なマーケティングをおこなえ]という従来型の方法では影響を受けなくなった。



一方、テレビは官僚的な企業を生み出し、その企業が紫の牛的なアプローチを取ることを

難しくさせた。



以上の結果テレビCMが効かなくなった。

<引用終わり>



と書いたのですが、ある意味で、(寡占性を持った)大企業の発生が病理を生み出したという部分では

似たようなものを感じます。





氏家氏の議論は、大企業でも特に流通企業による寡占が進んだ結果(寡占による市場の失敗、

自由競争の停滞)、マス広告の影響力が無くなったという趣旨で、上のセス・ゴーディンの

問題意識などと合わせて考えることで、現在のテレビの苦境を理解するためには参考になると

思われます。







※ちなみに、以上は氏家さんのインタビュー記事の前半部分です。後半部分では、

インターネットがそれほど脅威とは考えていないことや、現在の状況を受けて

今後テレビ局がやらなければいけない方向性などが語られています。





※※ちなみにいつも拝見させていただいている山本直人さんのブログが非常に参考なりそうです。

流通と広告の重要な関係。
広告って、なに?


今月号の東洋経済まだまだ全部読み切れていません。昨日のエントリーでも取り上げた

池田信夫さんのコラムとかもあるし。。。今からまた読み込んでみたいと思います。


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