変人力 樋口泰行著を読む  ダイエー再生の苦闘の記録

投稿者: | 2008年4月23日

いまやマイクロソフト日本法人の社長である樋口 泰行氏がそのダイエー社長時代の苦闘やあるべきリーダー像について語った本変人力を読んでみました。


はじめに

第1章 泥沼のリーダーシップ論――ダイエー再生にかけた499日の苦闘
第2章 現場力――現場の創意を最大限に引き出す力
第3章 戦略力――人と組織を正しい方向に導く力
第4章 変人力――変革を猛烈な勢いでドライブする力
エピローグ ダイエーからマイクロソフトへ
おわりに

樋口氏の本は「愚直論」に続いて2冊目。文体は非常に平易で読みやすかった。

本の主題はやはりダイエー再生に当たる中で学んだ知見、特に「変人力」について。本書から抜粋すると、変人力とは、
揺るぎない軸を持って社内の固定観念を打ち破る力、サムライにも似た気概で修羅場をくぐり抜ける力、熱き言葉で信念を伝え続ける力等の総称であり、企業再生やM&A(合併と買収)が常態となるこれからの時代には、まさに「変人力」に裏打ちされたリーダーシップが不可欠である。とのこと。

筆者はハーバードのMBAを卒業したビジネスエリートであるが、MBA的な理論というよりは、上記のような人間力に裏打ちされたとでも言うような少々臭いもの大切さを力説していることに関心を持った。(そのスタンスは、「愚直論」も同じだったが、、、)

ある程度のところまでいくと、あとは人間力なんだろうな・・・というのが率直な感想。まあ、ある程度のところまでいくのが大変なんだろうけど・・・。

この他、第2章の戦略力のところで出てきた、戦略力を養うためのキャリアプランという部分も参考になった。

(ちなみに、戦略力とは個別固有の企業の経営課題に対して狭い範囲の常識とか価値観にとらわれず、多面的・論理的に考え、行動し、結果を残していく力、そんな感じで定義されている。)一つピンときた文章を引用すると、

(戦略力を磨く最善の方法を示唆した部分で)様々な仕事を経験し、様々な人たちと接することで、多面的な価値観が身につくようになる。プレッシャーを乗り越えた経験がその人の胆力を鍛える。それらの積み重ねが、すべて戦略の糧になるのではないか。

様々な苦難に直面し、乗り越えた筆者だけになかなか重い言葉だと思う。筆者は、戦略力をつけたい駆け出しの読者に対して、自身の経験とも照らして「兎にも角にも、貪欲に知識を吸収することをおすすめしたい」とも書いている。できる経営者の仕事論として、参考になった。

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