第1回、同時多発変化連絡会議「見えてきた未来」シンポジウムを聴講その2

投稿者: | 2008年3月15日

前のエントリー
に続きます。

(今日聴講した第1回同時多発変化連絡会議について)



以下、4人の講演者の方の講演の個人的な

感想を書かせてもらいます。





解説:「大量情報消費時代」 

田畑友啓氏 (東京大学産学連携本部 特任准教授)


今回のシンポジウムの主催者の方。



モノの大量消費時代から、情報の大量消費時代へ、

という大きなパラダイムシフトについての説明。



大量情報消費時代の今日、大企業のビジネスモデルも

転換の必要性が出てきている(コモディティ化でお金を

儲ける仕組みが見つからない)、とか、情報発信・情報生産の

マス化とそれに関係する「情報から離れる贅沢」などの視点が出てきた。



個人的には、情報爆発時代の個人の生き方みたいな話をもう少し

突っ込んで聞けると良かったかなと思った。



(というのは、この頃Googぇサービスをheavyに使いつつ、

情報がさばききれなくなっている個人的な惨状も

あって、、、)





講演:「組織を超えた多様性がイノベーションを生み出す

 -創発型開発のススメ-」   

藤代裕之氏(大手町ビジネスイノベーションインスティテュートOBII)



OBIIの藤代さんの講演。



主眼は、現在の日本企業がいかにイノベーションを

起こしにくい状況であるか、そしてそれを解消するための試みとしての

OBIIの目的・存在意義について。



トヨタの奥田さん・ニコンの刈谷さんらの例を上げ、

「失われた10年」の前の日本社会にはイノベーションを生み出す力

が十分にあったこと(子会社が緩衝地帯・敗者復活のための

装置になっていたという話は面白かった。)。



失われた10年でそれが失われてしまった。



そんな現在でもインターネットを利用して、

組織を越えてつながることで、イノベーションを生み出すことは

可能である。



そんな話だった。



失われた10年で日本のイノベーション開発力が失われたという話は、

説得力があったし、イノベーションについて再度考えさせられる内容だった。





講演:「バイオが開く21世紀」 

丸 幸弘氏 (株式会社リバネス 代表取締役)



東京大学などの大学院生が作った、サイエンス関連ベンチャー

リバネス
社。現在の産学連携の推進例なのだろう、

その創業までの経緯と現在やっている事業。



それと丸さんの趣味の話。



丸さんは、私とまったく同じ30歳だとのこと。





講演はすごく面白くて、うまかった。

そして視野もかなり広いし、経験も豊富。



(30歳までに10社を作り、1億借金するのが目標

と語っていたのには恐れ入った。



借金も信用がなければできないというのは、

まさにその通り。)



正直同じ年とは思えなかったし、

彼我の差をまのあたりにして、自分の不甲斐無さを強く思い、

それだけでもいい刺激になった。



事業内容はまだ発展段階という印象を受けたが、

日本の理系を強くするためにはこういう企業は貴重なのだろう。



今年から、今までの教育事業・人材関連事業などに加えて、

研究開発を強化するとのこと。是非今後に注目したい。





講演:「サードリアリティ~未来の変化に備えるために

何を考えていくべきか」

森 正弥氏(楽天株式会社技術研究所 代表)



森さんは大手コンサル会社出身で、楽天の技術開発を

担う技術研究所の責任者の方。



サードリアリティとは、森さんがCnetのインタビューで答えているものを

引用すると、



「将来的な技術展望を超えて現実は進化している」ということを

表現するための標語(Cnetより引用
)



だとのこと。



講演では、

現実とネットはすでにつながっている

すでにその隔たりは意識されなくなり、

互いに増強し合う関係になっている、

そんなことをおっしゃっていた。





講演前段は最近出張された中国やシリコンバレー、オレゴン、

などの話。それぞれ興味深かった。



特に楽天が中国のNeusoftという会社と提携して中国進出

や中国人の持つ高い技術力の取り込みを睨んだ活動を

しているらしいのだが、そのNeusoftが運営する大学や、北京大、

精華大などを訪れた話はとても興味深く、また中国の脅威を改めて

感じさせる内容だった(理系人材の多さや厚みなど。)。



関連情報:今後10年、エンジニアに求められるものとは–楽天三木谷氏とRubyまつもと氏が議論

(Cnet 2007/11/27)



後段は楽天10周年と技術研究所の位置づけ、

それとサードリアリティの話。



それにしてもヤフーも楽天も10周年を迎えて、

大企業化が著しいなー、そんなことをまず感じた。



また、サードリアリティというものとの関連から言えば、

ネットの進化、我々の生活への浸透、技術を競う時代への転換、

そんなことを強く意識させられる内容だった。





以上、大まかですが。





それぞれ非常に面白かったですし、

未来が少し見えやすくなったかな、と思いました。



次回も是非参加できればと思います。



関連エントリー:

第1回、同時多発変化連絡会議「見えてきた未来」シンポジウムを聴講その1

SNSのAPI公開とWidget 第5回OBIIミーティングに参加してきました。

OBII(大手町ビジネスイノベーションインスティチュート)のミーティングに参加してきました



 

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カテゴリー: OBII

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